KOIZUMI 違う発想がある

/ コイズミ照明株式会社

<序文>

従来は光の質を【色】と【明るさ】の2つの要素で表してきました。人々の生活スタイルが多様化しLEDという革新的な照明技術が取り入れられた現代社会においては新しい光の質の定義として【色】と【明るさ】に加えて【スペクトル(注1)】、【光を受ける時間の長さ】、【光を受ける時間帯】という要素が必要といわれています。コイズミでは人々のwellnessをサポートするという観点から【スペクトル】に着目し、光の質に関する最新の学術研究(注2)も踏まえながら太陽光LEDを搭載したシーリングライトの開発・製品化を行いました。

(注1)
光を構成する各波長成分の分布
(注2)
最新の研究事例 太陽光LEDについてその光の質が感覚的な心地良さや睡眠におよぼす影響に関する研究
(照明の色と明るさは一定。スペクトルのみを変化させている。)

睡眠の質/深い睡眠との関係

Dynamics of delta-EEG activity during sleep

近年、睡眠の重要性に関心が集まっています。その中で深い睡眠は細胞の再生、生体組織の修復、また免疫力の確保など生体機能のために不可欠と言われています。この深い睡眠に入っているときに現れる脳波をデルタ波といいますが太陽光LEDを用いた照明環境で過ごした後の睡眠中はこのデルタ波の活性がより高くなっており深い睡眠への導入が助けられていることが示唆されます。

Figure 8 Temporal dynamics of relative EEG delta activity (0.75–4.5 Hz) during the treatment (TR) night for the conLED and the dayLED condition expressed relative to the baseline (BL) night in the frontal EEG derivation F3 (mean values,n=15;±SEM). Asterisks indicate significant post hoc comparisons between the conLED and dayLED condition. For further information see text

出典 スイス バーゼル大学研究者らによる論文より
“Effect of daylight LED on visual comfort, melatonin, mood, waking performance and sleep”
Lighting Research and Technology · March 2019; 0: 1–19

光の心地良さ/ビジュアルコンフォート

Subjective rating of light quality (Brightness and colour temperature)

同じ光の色と明るさであっても人間の繊細な感性は光の質の違いをとらえます。太陽光LED(図中右dayLED)のビジュアルコンフォート(注)において一般的なLEDと比較してより高い評価結果が得られています。
(注)人が感じる光の心地良さ『ビジュアルコンフォート』は、“優しい”、”柔らかいといった”感覚的な快適さとともに、睡眠やメンタルヘルスとの関係についても研究が進みつつある重要な概念となっています。

Figure 3 Mean visual comfort for the combined items ‘brightness and colour temperature perception’ under the conLED and the dayLED conditions (better light quality going up on the y-axis, mean values, n.15,+SEM). Asterisk indicates a significant difference(p<0.02)

出典 スイス バーゼル大学研究者らによる論文より
“Effect of daylight LED on visual comfort, melatonin, mood, waking performance and sleep”
Lighting Research and Technology · March 2019; 0: 1–19