コビープリスクールよしかわみなみ

  • 所在地:埼玉県吉川市
  • 事業主:社会福祉法人コビーソシオ
  • 設 計:ミサワホーム株式会社
  • 施 工:株式会社共進

こども達の健やかな成長に
寄り添うあかり

埼玉県郊外の吉川市に位置する保育園
「コビープリスクールよしかわみなみ」の移転新築プロジェクト。
0~5歳児定員100名の児童を受け入れる保育園で、
新しい園舎は窓が多く太陽の光がたっぷりと注ぎ込み
明るく開放的な空間となっています。
照明と併せてコントロールシステム「TRee」を導入していただきましたので、
導入に至った経緯や導入後の感想について
園長の三鍋様にお話をお聞きしました。

コビープリスクールよしかわみなみ 園長
三鍋 明人様

三鍋 明人様

保育士養成校卒業後、グループ法人の株式会社コビーアンドアソシエイツに入職。保育士として数年経験した後、2011年よりコビープリスクールかめいどにて園長を務める。2012年より社会福祉法人コビーソシオが運営する前身のコビープリスクールよしかわで園長に就き、2019年3月の移転・開設後も名称変更したコビープリスクールよしかわみなみで園長を務める。グループ内で取り組んでいる園児へのICT保育のリーダーも務める。

TReeを保育園に導入しようと考えられた経緯を教えてください。

昨今共働き家庭の増加で待機児童が問題となっていますが、
人口の流入が著しい吉川市の中でも、この園舎のある地域は特に人口が増加しています。
私共の法人では、その時その時で最新のものをできる限り採用し、
最新のサービスを提供できる保育園にしたいという考えから、照明システムとしてTReeを導入しました。
当園では他にも、登園システムや保護者との連絡、電子黒板、クラウドでの園児の写真の画像共有など、
ICTを保育に積極的に取り入れ運用しています。

大都市圏では待機児童問題がありますが、今後さらに少子化が進むといずれは保育園も選ばれる時代を迎えるため、そのときに選ばれ続ける保育園であるためには園のハードとソフトの両面において質の向上を推進しておく必要があります。

また今回のTReeシステム導入の背景には、職員の働き方改革・業務改善の狙いもあります。近年、保護者の方のニーズが多様化し、保育士をはじめとする現場スタッフの仕事内容も多岐にわたるようになりました。
そういった中で業務効率化を図り職場環境の改善や保育の質の向上を進めていく必要がありました。

新しい園での光の印象はいかがでしょうか?

これまでの園舎は築40年以上で、照明は直管の蛍光灯で朝でも夕方でも同じ光の色で過ごしていました。
そういった状況と比べると格段に変わり、光の色や明るさが変えられるだけでなく、TReeシステムで時間によって自動でコントロールできるようになりました。

また、保育園では1つの部屋で文字の読み書きをしたりお昼寝をしたり、さまざまな用途で使用しますが、使い方に応じた光に調節することができるようになりました。

先生たちも子どもたちも新しい園舎に移り、明るく過ごしやすいと感じているようです。

2階 遊戯室

[ 2階 遊戯室 ]

お絵かきや工作などを行う場合はダウンライトでしっかりと明るさを確保します。午睡時は間接照明の明るさを落として使用するので、横になって天井面を見ても直接光源が目に入らずまぶしくありません。

梁から傾斜天井を照らした光は空間全体に広がり、開放感も与えます。

TReeによる光の変化に対して居心地などはどのように感じますか?

午前中に子どもたちの制作だったり文字を書いたりする作業をすることが多いのですが、光の色が調節できるので作業がしやすく明るい白色の光に設定できるのがいいと思います。
これまでの他のグループ園で導入しているものでは白色に変えられず常に暖色の光で調光しかできないものもあったのですが、白色に変えることができるというのは魅力だなと思います。

朝から夕方にかけての光の色の変化はフェードでゆっくりと徐々に変わるように設定していますが、子どもたちだけでなく職員も光の変化を意識せず自然に過ごしています。

また、これまでは子どもたちの午睡を終了させる時間には、パチッと照明をつけて一気に明るくしていましたが、徐々に明るくなるほうが子どもたちの目覚めがいいように感じます。

朝のシーン:昼白色/夕方のシーン:電球色時

その他にTReeを導入してよかったと感じることはありますか?

園舎は、全部で20部屋近くあります。全部屋にTReeを導入し照明コントロールができるようになっています。園の子どもたちは年齢ごとにクラスに分かれ異なるスケジュールで過ごしますが、それぞれのスケジュールに合わせて部屋ごとに照明が自動で変化します。
今までもグループ内の他の園では2010年から光の色を調節できるタイプの照明を導入しているところもありました。
今回は光の色を調節できる良さはもちろんのこと、設定したスケジュール通りに完全に自動で点灯/消灯や調光もしてくれるので、日々忙しい先生たちの手間を軽減でき、とても使いやすいです。

また、外が暗くなると屋外の照明が自動で点灯したり、屋外での閉園作業のときは明るく、作業後はわざわざ中に入らずに自動で消灯できるのがとても便利で重宝しています。消し忘れがなく節電にもつながっていると思います。

エントランス

[ エントランス ]

ホテルを思わせるような間接照明で落ち着いた雰囲気を演出するエントランス。

保護者の方からの反応はいかがでしょうか?

建物自体が新しくなり大きく変わっていることもありますが、「(間接照明が)ホテルのようですね、綺麗になってよかった」といった言葉をたくさんいただきました。

また、子どもたちの反応が良かったようで、お家に帰ってからも、こんなだよあんなだよと家族に報告しているようです。
保護者の方にも照明の光の色が変わることなどを説明しているのですが、「そんなところまで気を使っているのですね」と驚かれます。

1階 廊下

[ 1階 廊下 ]

廊下には子どもの手に取りやすい位置に絵本が並べられています。
パステルカラーのペンダントを多色使いし、いろいろな絵本を手にとってみたくなるような雰囲気に。

[ 主な使用器具 ]